〜 バチぞりバス 〜


戦車にけん引され、雪の石狩線を走ったバチぞりバス(昭和30年頃)
客車の車輪の部分がバチぞりになっている
 札幌整備工場で制作した珍しい雪上バスで、昭和30年ごろ、まだ雪が深くて普通のバスでは走れない春先に、石狩と花畔(ばんなぐろ)の間を運行した。
 バチというのは、山から切り出した丸太を、馬で運び出すときに使ったそりの一種で、このバチぞりの上に箱型の車体を組み立て、幌(ほろ)をかけたのがバチぞりバス。20名から25名くらい乗ることができ、旧陸軍払い下げの95式戦車でけん引した。


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